文部省は平成14年度から開始される総合的な学習時間の創設に伴い、子供たちの豊かな人間性や個性を活かし、自ら学び、自ら考える力などの「生きる力」を育成することを目的とした教育内容の改善を図りました。その学習指導要領の一環として、生活水準や都市化に伴い社会体験などの生活体験が少なくなった子供たちに環境や福祉などえおテーマとした体験学習の実施を提唱しています。このように、自然とのふれあいの大切さが問われていますが、中央区に在住、在学する小学生達は自然環境と接することが非常に少ないのが現状です。そこで、自然環境の重要な要素となっている田畑を子供達の学びの場として活用し、「環境に対する感性と見識」並びに「豊かな心とたくましく生きる力」の育成を目的とした社会体験学習「自然とふれあおう!わんぱくKIDS。第1回 田んぼの学校 in にいはる」を平成12年10月14日(土)〜15日(日)の1泊2日の工程で開催しました。具体的には区内在住、在学の小学生3年生から6年生を対象とし群馬県新治村において農作業や共同生活の体験を通じて、社会に対する関わりや勤労の尊さや自然環境の素晴らしさなどを学んでもらいました。また参加した児童たちは、道具を必要としない「あそび」を発見し、土や生息物とふれる喜びや楽しさを個々に体験しました。社団法人 東京青年会議所 中央区委員会として、この社会体験学習が学習指導要領の「生きる力の育成」というあらたな教育課程の一助を担う活動に位置付けたい願っております。最後になりましたが、本活動に対して、ご協力いただきました中央区教育委員会並びに各小学校、そしてご協賛いただきました皆様方に深く感謝し、御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
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